2009年06月19日

Santa『約束』(1990)

 Santa『約束』.jpg

 こんばんは、団長です。って、挨拶もそこそこにとにかく今日は話を聞いていただきたくて仕方がないのです。
 
 合コンに行ってきたのです。
 生涯初の、だったのです。
 
 これはもう、テンションが上がらないわけには行かないというものなのです。

 思えば、初合コンへの道のりは、それは大変長くけわしいものでした。
 刑事として西部署に就職しおよそ数十年。今日こそは同僚の刑事が誘ってくれるのではないか、と、毎日ハラハラドキドキしっぱなしの、ある意味ひじょうに幸福な日々を送ってまいりました。が、誰も誘ってくれませんでした。

 えっ?! なんなの?……もしかしてこいつら(←署の同僚ども)って、合コンとかしない人たちなの? というか、世間に合コンってものがあること自体、全然知らない人たちなの? そこまで馬鹿な人たちなの?

 いや、そんなわけがない! 

 そう。というのは以前、職場の同僚たちが我が署の捜査課巡査長である鳩村刑事のことを「合コンの鬼」だのと噂しているのを、なんとはなしに耳にした覚えがあったからです。そして、団長である自分はその鳩村刑事の直属の上司なのです。つまり、鳩村が自分を合コンに誘わない理由はないわけで、どう考えてもおかしいに決まっているのです。

 えっ?! ということは、なに? ……ひょっとして自分、部下から全然慕われてない? というか、

 「おう、○○。今度また俺主宰の合コンやるんだけど、お前どう? 来れる?」
 「ああ、わりぃなハト。行きたいんだけど、その日どうしても外せない用があるんだわ」
 「そっか。仕方ねえな。それじゃ□□(←ほかの刑事)でも誘うか」
 「あ、たしかその日は□□も忙しいって言ってたぞ。それよかハト、団長誘ってあげたらいいんじゃないか?」
 「いや、団長はいいよ。ウゼーし(笑)」
 「だな(笑)」

 とかなんとかって感じで、むしろ煙たがられてる? 

 などと考えるたびに疑心暗鬼が増すばかりで、このまま苦しみ続けるくらいならいっそ死んでしまおうかと考えた夜もありました。もう自分は我慢の限界でした。

 そして先日。

 「おい、ハト。なんで自分を合コンに誘わないのだ」

 と、勇気を出してついに鳩村に問いただしたのです。
 で、鳩村から帰ってきた答えが

 「いや、団長は合コンとかそういうのはお嫌いだと思ったので……」

 お嫌い、って。
 お嫌いなわけ、ないじゃないか。
 むしろ、お大好きに決まっているのである!

 とは、一応、「団長=硬派」を売りにしている手前、当然言えるはずもなく、

 「いや、うん、その、ま、たしかにそれは嫌い……だな」
 「でしょ? ま、そんなわけで、今後合コンを開催するときがあっても団長は一切誘うつもりはありませんから、ご安心ください」
 「いやいやいや! だからそこでなぜ誘わんのだと言ってるのだ」
 「えっ? いや、だって団長、お嫌いなんでしょ? 合コン」
 「だから嫌いって言ってんじゃねえか! やいテメエ、ハト! 何度同じこと言わせるんだ、この野郎!」
 「ですよね? なわけで、ま、じつはまた今度合コンやるんすけど、とりあえず団長は誘わないってことで」
 「いやいやいや! だからそこで誘わないのがおかしいんだっつーの!」
 「はあ? だって嫌いってことは行く気ないんでしょ?」
 「そ、そりゃあ行くわけないじゃないか」
 「じゃあそれでいいじゃないすか」
 「いやいや! ああ、そうだとも。そうともさ。たしかにお前さんが言ってることは全面的に正しいさ、ハトよ。ただ、なんというかだな、ま、合コンなんてそんなくだらんもん、全然行くつもりはないけどな。ないけど、ま、やる以上はね、一応、うん、一応だよ? 自分、ハトの直属の上司じゃん? ちょいトシは離れてるけど、なんだったらマブダチみたいな関係じゃん? みたいな? そんな鳩村くんが合コンやるってんだからさあ、とりあえず誘うってのがマブダチに対する礼儀じゃないかと、ま、自分、思うわけ。で、どうだろう、ハトよ?」
 「はあ。じゃあ、今度の日曜なんですけど、合コンどうすか? 団長」
 「日曜は囲碁の大会に出場しなければならんので忙しいのだ。合コンなんぞ行かん」
 「わかりました。じゃあ、そういうことで」
 「いやいやいや! ちょ、おま、なーんでそこであっさり引くかなあ」
 「はあ……」

 みたいなグダグダな展開になりながらも、どうにか粘りに粘って鳩村から生涯初合コンの切符を獲得するに至りました。
 これもひとえに、立て篭もりを続ける凶悪犯に対して粘り強く交渉を続けた日々の修練の賜物でしょう。
 まあ、途中、鳩村がなんだかウザがっている態度をしていたのが多少気にはなりましたが、こうなったらこっちもなりふりなんて構ってはいられません。なにはともあれ、長年の夢だった合コンへの扉が、いま、開かれたのです。

 そして、ついに訪れた合コン当日。やってきたのはなんとこれがまさかまさかの女子大生2人組みでした。ただ、とんでもないブスでした。どれくらいとんでもなかったかというと、ブス専の鳩村が一瞬卒倒しかけたほどのとんでもなさでした。

 ひとりはスラリとしたモデル体型のブスで、で、そちらのほうはどうでもよかったのですが、ただしかしながら、もうひとりのブスがブスながらもかなりの巨乳なのであって、正直言って、これはかなり気になったのは事実です。

 とにかく巨乳であれば、あとはなんでもいい。

 それが男という生き物なのです。

 とりあえず、鳩村の行きつけであるという飲み屋に怪獣、もといブス2人組みを引き連れ合コンスタート。なんだかんだで盛り上がる3人をよそに、やはりはじめは緊張のためなかなか会話の輪に入れなかった自分ですが、酒(むろん『松竹梅』)の力を借りつつ徐々に場の空気に慣れてくると本来の実力を発揮。いかに自分が数多の凶悪犯を捕らえ市民の安全を守ってきたか、そして団長としての生き様、さらには鳩村の捜査時における残念エピソード(凶悪犯にこめかみに銃を突きつけられうんこを漏らした等)を交えたマシンガントークを炸裂させたのですが、これがまあブス2人に大ウケ。気づけば「合コンの鬼」であるはずの鳩村なんぞ蚊帳の外でした。

 そして、やってきました、王様ゲーム。むろんこれも生涯初となったわけですが、やはり神に選ばれし人間は違います。ゲームでは王様くじゲット連発の自分であって、モデル体型のブスには肩揉み、巨乳のブスには膝枕で耳かきをしてもらうという至福の体験を味わいました。ただ途中、鳩村の馬鹿が王様、自分が家来であろうことかディープキスをするという災難に見舞われ、なので、最終的な結果は五分五分といったところでしょうか。

 で、楽しい宴もそろそろお開きとなったところで、合コンの最中こっそり話をつけていた鳩村が打ち合わせどおりにモデル体型のブスを連れ出し、ついに巨乳のブスとふたりっきりに。ここぞとばかりに課長に内緒で持ってきていた散弾銃を巨乳のブスに見せつけてやるとこれがまた大喜びで、ついには「団長さんってステキ〜」と言わしめるまでに至りました。

 これはイケる!

 そう踏んだ自分は、

 「今夜、ウチで松竹梅片手に、西部署、そしてキミと僕との未来について語り合わないか」

 と、こう言いました。

 「いやだ」

 と、巨乳ブスは言いました。

 しつこく、

 「えっ!? なんで?」

 と問いかけましたところ、返ってきた巨乳ブスの答えが
 
 「顔が怖いから」
 
 ちなみに、前述のとおりモデル体型のブスを連れ出した鳩村ですが、翌日話を伺ってみたところ、その後、自宅にて「おいしくいただいた」とのことでした。
 
 その日の夜は松竹梅片手にひとり寂しくヤケ酒をかっ喰らったのは言うまでもありません。

 さて、そういったわけでなにぶんショックが大きいため少々情緒不安定気味な自分がお送りするアルバム全曲レヴューであり、今回は上の画像が示すとおり、Santaなるよく知らない輩の『約束』だとかいうタイトルのアルバムを取り上げさせてもらいますが、これは曲とかそういうアルバムの内容なんかよりもジャケットに写るおそらくはSantaなる輩なのであろう人物の顔面のほうにぜひとも注目していただきたく、というのはまさにあの合コンの日において巨乳のブスに木っ端微塵にフラれたときの自分のセリフ、

 「えっ!? なんで?」

 という、このセリフがじつにぴったりとハマる顔面であり、同時に、見ようによっちゃ

 「あ? なに調子こいてんだ、ブス。テメエ、表に出やがれ」

 と、このようなセリフを吐いているかのごとき顔面でもあり、いずれにしてもこれほど用途多彩で魅力的な顔面を持った輩はそうはいないのではないかと、ブックオフで手に取った刹那、速効レジに持っていってしまった次第です。
 ちなみに、当然、中身のCDは一切聴いてません。

 それでは、団長でした。ごきげんよう。

【全曲解説】
@心のホームタウン
 ノーコメント。

A新しい友達
 同上。

Bはじめての約束
 同上。

Cお願い神様
 同上。

D街の噂は誤解だよ
 同上。

Eエンジェル
 同上。

総評〜とりあえず「ナシ」の方向で
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2009年06月08日

一世風靡セピア『道に落ちていた男』(1984)

 一世風靡セピア『道に落ちていた男』

 団長です。こんばんは。

 さて、先日のことですが、たいへん有難いことに『西部警察』の視聴者の方からお便りを頂戴いたしましたので、ちょっと読んでみたいと思います。

 ハンドルネーム「団長LOVE☆」さんからです。ありがとうございます。

 「団長さん、こんばんは☆ アタシわ17才の女子高生なのですが、団長さんのことがダイスキです! 角刈り&サングラスでライフル片手にスーツでバシっとキメるなんて、めっちゃ渋すぎ!! ところで、大門軍団さんといえば、ほかの団員のみなさんも団長さんと同じようなかなり渋めの格好をしていますが、軍団内で『ああゆう格好をしなければならない』という決まりごとのようなものがあるのでしょうか? アタシは渋くてカッコイイと思うのですが、友達はみんなジャニーズとかが好きで、アタシが『団長さん、かっけー』って言っても『てゆーか団長、怖すぎー』ってドン引きされて毎日ムカついてます(。´Д⊂) なんて言いつつ、アタシもイマふうのオシャレな格好をした団長さんがちょっと見たいかも……m(*・´ω`・*)m な〜んちゃってネ☆」

 とのことで、早速質問の答えを述べさせてもらいますと、とくにああいう格好をしなければならないという決まりごとは軍団内にありません。しいて言えば、「その場の空気」というやつでしょうか。

 まあ正直に言いますと、団長就任間もないある日のこと、凶悪殺人事件の担当を課長の小暮から任されまして、ちょっと忘れましたがたしか気合を入れるためとかそういうような理由で試しに角刈り&サングラスにスーツで決めてみたのがそもそもの発端であり、ぶっちゃけダサいし、本当はすぐあんな格好、やめるつもりだったのですが、気がついたらいつのまにかほかの団員たちも自分の真似して似たような格好をするようになってしまい、結果的にやりだしっぺとして引っ込みがつかなくなってしまった、というのが事の真相です。
 本当はあんな格好、したくありません。

 じっさい、外とか歩いてると当たりまえのようにチンピラにからまれますし、ファミレスとかスーパー銭湯とかああいう公共の場に行ったときなんかも「その筋の人間」と間違われて入店を断られたのは一度や二度どころの話ではありません。
 
 そういえば、ある日逃亡している犯人を追跡している最中に人通りの少ない路地に入ったところ、偶然通りがかった小3ぐらいの少年に涙目で500円玉を差し出されたことがありました。
 曰く、
 「かつあげされると思った」
 とのことです。
 その日の夜は松竹梅片手にヤケ酒をかっくらったのは言うまでもありません。

 というように、私生活の面では「ひとつもいいことなし」の自分らの格好ではありますが、少なくとも事件の捜査をするうえではむろんちょっとした効果はあるっちゃあります。

 まあわかりやすい例で説明しますと、たとえば麻薬がらみの犯人のアジトを発見したとしましょう。

 「よし、ハト(鳩村)! 出動だ」

 そんなとき、自分を含め団員の格好が、サラサラのマッシュルームカットに上着がキティちゃんの刺繍が入ったトレーナーで下は『PIKO』のジャージであったとしたらどうでしょうか。

 これは、もう、ナメられます。
 確実に犯人からナメられますし、じっさいそんな格好で
 「警察だ。逮捕する」
 だなんて言いながらアジトのほうに踏み込んだとしても、きっと犯人も相手にしてくれないでしょう。
 犯人に相手にされない警察ほど悲しいものはありません。が、角刈り&サングラスでライフル片手にスーツでバシっとキメた捜査員が踏み込んできたら、犯人だって「この野郎!」つって相手にしないわけにはいきません。つまりはそういうことなのです。

 もちろん、自分だって馬鹿ではありません。角刈り&レイバンのグラサンに一張羅のスーツって、あんな格好、いまどき流行りませんし、じっさい女の方からもまったくモテません。むしろ、怖がられるぐらいです。
 そういえば、部下の鳩村がある日

 「畜生! こんな格好してるから、オレはいつまでたっても結婚できないんだ!」

 と、トイレの中で叫んでいるのをタイミング悪く耳にしたときがあり、アイツも大変だな、と同情したこともありました。
 まあ、ヤツの場合、結婚できないのは格好のせいではなく、ヤツ自身に問題がある(息が鬼のようにクサい、異常にケチ等)と自分は睨んでいるのですが、それを直接本人に指摘するのは上司としてどうか、と思わないでもなく、なので、とりあえずいまは黙っています。

 まあなんにせよ、あんな格好、金輪際したくない、というのが偽らざる本音なのです。なんなら、警察自体とっとと廃業してクレープ屋の店員さんなんかにでも転職したいくらいなのです。でも、クレープ屋にはいまさらなれませんし、警察だってやめられません。あの格好だって嫌ですけど、貫きます。すべては市民の安全を守るため、なのです。どうかそこらへんをわかっていただきたい。

 さて、そういったわけで本日のアルバム全曲レヴューですが、上の画像に写っている連中をご覧になっていただければおわかりのとおり、我々大門軍団をあきらかにパクってますね。人気者になると必ず便乗する輩が出てくるのはどこの世界も同じです。まったく困ったものです。

 まあ、全員グラサンにスーツってのはなかなかいい線いってると思いますが、髪型が角刈りじゃないのがいかんせんイケてませんね。
 あと、背景の絵も地味すぎ。せめてマイト仕掛けて爆発させるぐらいはやってほしかったところです。ライフルを誰も手にしてないのもわけがわかりませんし、なんなら戦車に乗った団員がひとりないしはふたりいるぐらいの奔放さを見せてほしかった。
 
 というわけで、本当に残念でなりませんし、あまりに残念すぎてCDは一ミリも聴いてません。
 以上、まったく聴く気が起きない団長の言い訳でした。

 失礼いたしました。

【全曲解説】
@TIMP UP
 捜査とか出動でいろいろ忙しいので聴いてない。

AROAD MAN
 上に同じ。

B道からの組曲
 上に同じ。

Cセピア狂想曲〜暗褐色ラプソディー
 上に同じ。

DDAY LIGHT
 上に同じ。

E旧市街の風景
 上に同じ。

Fレゲロの溜息
 上に同じ。

Gやがて、来る日
 上に同じ。

Hいつか言われた事
 上に同じ。

総評〜忙しいので聴いてない(ハトに聞いて)
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2009年06月06日

辻仁成『第三反抗期』(1995)

 第三反抗期

 やいハト! テメエこの野郎!!

 あっ。いやいやこれは……初っ端からたいへん無様な痴態を晒してしまい、まことに恐縮です。団長です。

 ただ、ま、しかしながらですね、弁解するつもりは毛頭ありませんが、ちょっと一言、言わせていただきたい。

 たしかに自分は、自身が所有しているブログでのこととはいえ、冒頭からいきなり人様を口汚い言葉で罵るという、たいへん不躾なことをしました。大人のすることじゃない、と、あるいは人は言うかもしれませんが、それはもっともな意見だと自分も思いますし、自分の非は素直に認めるつもりです。

 ただ、犯人逮捕・事件解決に全力を注ぐのが警察の仕事であると思っておられる方が大半でしょうが、団長という責任的立場にいる自分の仕事はそれだけではありません。

 一団の長として部下に示しがつかない行動(パチンコや風俗遊び等)は控えること、良くも悪くもカリスマ的な存在として署に君臨する上司の小暮と、鳩村をはじめなにかと血気盛んな団員たちとの関係をうまい具合に取り持ったりとか、まあそんなような細かい雑務もさることながら、いま現在槍玉に挙がっている、つまり、冒頭の「やいハト! テメエこの野郎!!」の部分ですね。まあこんなように、ときには捜査上でミスをやらかした部下を叱るのも団長の大事な仕事のひとつなのです。むろんこれは愛があるからこその叱りであり、ましてや当然ながら部下をいじめているわけでもありません。どうかそこらへんはわかっていただきたい。

 以上、プライドだけは異様に高く、自分の非はなにがなんでも絶対に認めない団塊世代の星、団長の言い訳オンパレードでした。

 で、そんな団長という激務を日々立派にこなしている自分ではありますが、元を正せばか弱き独りの人間、当然悩みだってあります。

 というのは、自分には小学4年生になる一人娘がいるのですが、父親である自分のことを「団長」と呼ぶのです。これはどう考えても由々しき事態ではないでしょうか。

 「おとうさん」というのが、まあ、娘が父親を呼ぶ際のもっともポピュラーな呼称と言えるでしょう。
 「パパ」というのも、バリバリ農耕民族の日本人の分際で、なに言ってやがんだコイツ、と個人的に思わなくもないですが、この際まあ、認めます。

 しかし、「団長」。
 これは、ありえない。

 原付バイクで街中を走っていて、
 「なんかこの道、周りの車がやけに飛ばすな〜」
 と思っていたらじつはそこは高速道路で、慌てて死ぬ思いでヘトヘトになりながら降り口に辿り着いたら料金所のおっさんにメチャクチャ怒られた、ぐらいにありえない話です。
 ちなみに、これは自分が学生時代のときにまだ免許取立てだった友人がやらかした本当の話で、本人から話を聞いたときに爆笑したのは言うまでもないですが、そんなことはどうでもよいのです。

 ともかく、父親を「団長」と呼ぶのは、やはり問題でしょう。
 しかも、「団長」と呼ぶときの娘の顔というのがまた、なんというか、若干半笑い気味なのです。なんだか小馬鹿にされているようで、正直、我が娘ながら時おり殴りたい衝動に駆られるのです。しかし当然ながら我が娘を殴るわけにもいかず、毎日イライラしっぱなしなのです。

 なので、そんなふうにイライラする日は鳩村のことを「ポッポポッポ」呼んでいじめています。最初のほうは嫌がられ呼んでもほとんど無視されていたのですが、あまりに自分がしつこいので諦めたのか、最近は渋々ながら返事をしてくれるようになりました。本当に鳩村はいい奴です。ただ、独身です。鳩村と主に夜の面でポッポポッポしてやってもいいという女性の方は、西部署「鳩村結婚担当係」までぜひご一報ください。あと、マグロのほうもやはり引き続きご期待ください。

 ちなみに、ウィキペディア『西部警察』の項目によれば、なんでもドラマ上の自分は独身という設定らしく、したがって、娘うんぬんという先ほどの話はまったくのデタラメということになるわけですが、まあそこいらへんは大目に見ていただければと思います。
 第一、そんなこと言ったら、取調べ中にダンマリを決め込む容疑者を刑事が寄ってたかってボコボコにするとか、あまつさえ、一張羅のスーツにグラサンという出で立ちの刑事が街中でショットガンをやたらめったらにぶっぱなすとか、ドラマの基本的な構成自体がもうすでにありえないわけで、「細かいことは気にしない」のが西部警察を鑑賞する上での鉄則であるはずです。そんな自分に都合のいい言い訳を操ることにかけては天下一品の団長です。

 で、最後になってしまいましたが、上にある画像はそんななんだか慌しい日々を送っている最中になんの容疑だったかは忘れましたが逮捕した犯人が獄中にてイン・ストア・ナウしたCDです。文字どおり獄中オンリーで発売されたブツなので、大変稀少です。以前、出会い系で知り合った女性がブックオフの250円CDのコーナーで見かけたと言ってましたが、おそらくいらなくなった団員(たぶん鳩村)が売りさばいたブツでしょう。
 以上、すべて嘘です。
 
 ちなみにCDですが、もちろん一ミリも聴いておらず、とりあえずドラマと同様、この無茶苦茶なレヴューについても、「細かいことは気にしない」の精神で乗り切っていただければと願ってやまない団長です。

 本日は失礼いたしました。

【全曲解説】
@失楽園
 聴いてないので知らない。

AGO
 同上。

Bdo you like me
 同上。

C天使のわけまえ
 同上。

Dレイン
 同上。

Eリアルストーリー
 同上。

F愛の苦面
 同上。

Gセブンデイズ
 同上。

H第三反抗期
 同上。

I嵐の夜に生まれて(Shimo-Kitazawa Dirty Angel Mix)
 同上。

総評〜知らない(鳩村に聞いて)
posted by シダ at 23:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 迷盤 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月04日

JAB『結局YAっ局JABじゃん!』(1999)

 JAB『結局YAっ局JABじゃん!』

 押忍。団長です。

 さて、団長などというたいへん大層な肩書きを名乗らせていただいている自分ですが、昨今の若者どもが使う、いわゆる流行り言葉。
 あれにどうもついていけない自分がいます。

 というか、流行り言葉っていや、正直、「ナウい」あたりで止まっている自分がいるわけでして、えーっと、いまだったらなんですか…?
 「イケメン」って言ったらいいんですか?
 「KY」? ですか?
 なんかそんなような言葉が、今現在の若者の間では流行っているみたいですが、正直、んなこと言われても〜、って感じです。

 ただ、ま、大体ですね、言葉というのは美しいからこそはじめて相手に伝わるものなのではないか、と自分は思うのですがどうでしょう。

 たとえば、「松竹梅」という言葉です。

 ああ、なんとも美しい言葉であるな、と、当然誰しもが思うでしょう。

 さあ、では試しに呟いてみてください。
 なんならメロディに乗せて

 「♪しょ〜うちっくばい」

 と、歌ってみるのもいいでしょう。
 
 というかテメエ、歌え! この野郎! 
 
 興奮してすみません。団長です。

 で、ともあれ、呟くなり歌うなりして、さあ、どうでしょうか。
 そう。

 「ああ、例の酒ね」

 と、みな思い浮かべるはずです。

 なぜなら、先ほども言ったように、「松竹梅」という言葉が、とても美しいからです。美しいからこそ、老若男女問わず、意味が伝わるのです。つまりはそういうことなのです。

 なので、「イケメン」だの「KY」だのとかいった言葉を日常生活で操るような若者どもなんてのは、たいへん不躾ながら団長である自分からあえて言わせてもらいますと、まったく美しくありません。

 というか、ぶっちゃけ、不愉快です。
 そんなような言葉を操る若者どもの話を聞くくらいなら、自分の部下である鳩村巡査長の酒席でのエピソード(※毎年恒例、西部署の新年会において、酔った勢いで小暮課長の顔面をおもいっきりブン殴ってマジギレされた件など)を聞いているほうが全然面白いと思うのは自分だけでしょうか。

 ちなみに鳩村はとてもいい奴なのですが独身です。もしお付き合いしてやってもいいという女性の方がおられましたら、西部署「鳩村結婚担当係」までご一報ください。あとマグロもご期待ください。

 と、ここまで書いて、

 「アルバム全曲レヴューなのに、全然その話をしないじゃないか」

 などと、とやかく言ってくる頭の固いかたがあるいはいらっしゃるかと思われますが、自分は腐っても団長です。むろん、全体的な話の繋がりなんてのはすべて計算づくなのであって、どうかご安心ください。あとしつこいでしょうが、マグロも引き続きご期待ください。

 と、ここまで書いて頭の柔らかいみなさんならもうお気づきなのではないでしょうか。
 そう、本作のタイトルをいま一度確認していただきたい。

 「結局YAっ局JABじゃん!」

 ああ。きました。
 意味不明な若者言葉です。
 
 いや、

 「結局、薬局って、JOB(仕事)じゃん!」

 というのなら、まあ、言葉として美しくはありませんが、なんとなく意味は伝わります。

 「結局、薬局なんて行くより、J-WAVE聴こうじゃん!」

 ってのも、大甘に見積もったとして、まあ、ありえなくもないでしょう。
 ですが、「結局YAっ局JABじゃん!」に関しては、さすがの自分もさっぱり意味がわかりません。

 こんなんではアルバム全曲レヴューなんぞ、到底やれっこないではないか!
 
 むろんプライドだけは無駄に高い自分ですから、そんな苦悩を小暮課長はもちろんのこと、鳩村とかの部下にも打ち明けることなど当然出来るはずもなく、やがて酒に溺れる毎日に。その間、犯人不明の強盗殺人事件が発生したものの、事件のことなどまったく手につかず、というかなにより面倒だったので無視。

 そんな日々がひと月ほど続いたころでしょうか、はたと気づきました。

 「“結局YAっ局JABじゃん!”……?……そうか! わかったぞ。ホシは結局、薬局の店主……そいつにJAB(ジャブ)、つまり、パンチを食らわせろってことだ。よし、ハト(鳩村)! 出動だ!」   

 そして、ホシであるにもかかわらず事件への関与を頑なに否定する薬局の店主を問答無用で即刻逮捕。事件は無事解決しました。

 そんなわけで、最後になってしまいましたが、本作のレヴューの件についてですが、事件解決を祝う西部署団員たちとの連日連夜の飲み会でたいへん多忙なこと、なにより自分はCDプレーヤーなんていう腑抜けた代物は所持しておらず、もっぱらレコード派の自分であり、なので、正直、CDは一ミリも聴いておらず、というか再生すらできない環境にあるわけで、であるからして、レヴューについては皆様のご期待に沿えることは一切出来ませんが、マグロに関してだけは引き続きご期待いただければ団長的にはとても幸いです。

 以上、団長でした。

【全曲解説】
@WE STAY HERE…
 諸々の理由から無理。

ACAR's RUSH
 同上。

BBe yoursele
 同上。

Cナニガデキル?〜自分で考えろ〜
 同上。

DTake it easy
 同上。

E俺は俺
 同上。

FJump
 同上。

G亜州人的特権
 同上。

HDance×3
 同上。

IOrganize〜21世紀に向かって〜
 同上。

J結局YAっ局無駄じゃん!
 同上。

総評〜保留(鳩村がたぶん知ってると思うので鳩村に聞いてほしい)
ラベル:JAB 西部警察 団長
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2009年01月29日

高嶋政宏『British Green』(1992)

 高嶋政宏『British Green』

ケン「いやあ、まいったな」
マイク「どうしたんだケン。なんだかえらくゲンナリしているじゃないか」
ケン「ああ、じつはこないだデパートに行ったら、とんだ災難に遭っちまってな」
マイク「なんだ。デパートだと思って中に入ったらじつはそこはコンビニで、それで赤っ恥でもかいたのか」
ケン「そんなわけないじゃないか。そりゃたしかに54であり、初老と言われてもおかしくない年だと重々自覚してるつもりだが、さすがにデパートのコンビニの区別くらいは俺にだってつくさ」
ジェーン「よく言うわ。アンタ、つい最近までタモリとMr.マリックの区別がついてなかったじゃないの」
ケン「まあ、大体似たようなもんじゃないか」
マイク「似たようなもんって、合ってるのグラサンだけじゃないか。むしろ間違えるほうが難しいぞ」
ジェーン「100パーありえないわよ」
ケン「で、まあそれはともかくとして、以前注文していたスーツが出来上がったっていうんで、それを取りにデパートに行ったわけだ」
マイク「スーツって、ニートのお前がそんなもん買ってどうすんだ」
ケン「どうすんだって、んなもんモテたいからに決まってるじゃないか」
マイク「その発想自体がおっさんだよ。というか、今時おっさんでもスーツ=モテと発想する輩はいないだろうさ」
ジェーン「アメリカ文化輸入間もない戦後の農民の発想だわ」
ケン「お前らがいちいちつっこむから話が進まないじゃないか。で、まあ、デパートにスーツを取りに行ったわけだ。そしたら、スーツが見事なまでの真っピンク色で、えらい驚いちまったってわけさ」
マイク「だって頼んだんだろ。だったら、べつに驚く必要ないじゃないか」
ケン「アホか。どこの世界に全身総ピンクのスーツ着てモテようとする輩がいるんだって話だよ」
マイク「なんだ。そうだったのか」
ケン「当たりまえじゃないか」
ジェーン「ってことは、店員の発注ミスだったわけね」
ケン「ああ、普段はボケ担当の俺も、このときばかりはさすがに『俺は林家ぺーか!』ってつっこんだよ。んで、当然ながら注文したときに対応した店員に向かって烈火のごとく怒ったのさ」
マイク「まあ、そりゃそうだろうな」
ケン「そしたら、そいつが若い店員なんだが、いきなり俺が怒っちまったもんだからテンパったのか、やたらオロオロするばかりで話にならないとくる。そしたら、ほどなくして苦情対応係だかいう上司のおっさんが慌ててやってきて、そのまま“お客様相談室”とかいうところに連れてかれたわけだ」
マイク「なんだ、その“お客様相談室”ってのは」
ケン「俺もはじめて知ったんだが、どうやら客の苦情やら要望やらを聞くそれ用の専門室らしい」
マイク「そんなもんがあるのか。まあ、客商売にはクレームやらなにやらが付きものとはいえ、そんなしちめんどくさい部屋を設置しなけりゃならんなんて、デパートの中の人も大変だな」
ケン「にしても、部屋に入るなり苦情対応係のおっさんがミスした若い店員に向かって『なにやってんだダイスケ! さあ、早くお客様にお詫びしろ』とかなんとかいきなり怒鳴りちらすもんだから、正直ビクついたよ。んで、まあ、ビビりつつその光景を眺めてたら、怒鳴られた若い店員が返すがたなで『いえ、僕は悪くありません!』とか言い返したもんだからふたりして取っ組み合いのケンカになっちまってだな。そうこうするうちに今度は、騒ぎを聞きつけてやってきた受付嬢の女が『やめてお父さん! ダイスケさん、大丈夫?!』とか言いながら止めに入ってきたりして、結局てんやわんやの大騒動さ」
ジェーン「ひどいわね」
ケン「ああ、まいったさ。思うに、あの若い店員と受付の女は恋人同士で、おそらくお父さんである苦情対応係のおっさんに結婚を反対されてるっていう、そういうドラマの話みたいな複雑な間柄にあると見たね、俺は」
マイク「お前にしちゃあなかなか鋭い読みだな」
ジェーン「で、結局、スーツはどうしたの」
ケン「いや、その騒ぎを見てたらなんだか急に馬鹿らしくなってきちまって、結局、若い店員の奴にあげたよ。『まあ、これやっからよ。だからお前ら、仲良くやれよ』って。えらく喜んでたな。なんにせよ、そんなんでホトホト疲れちまったってわけさ」
マイク「なるほど。そいつは大変だったな」
ジェーン「同情するわ」
ケン「というような話が大筋に渡って展開されるドラマ『デパート!夏物語』で、主人公のダイスケこと高山大介を演じていた高嶋政宏のアルバムが今回のレヴュー作さ」
マイク「やっと本題か。いや、それにしても随分長い前フリだったな」
ジェーン「このままレヴューそっちのけで、『デパート!夏物語』のトークオンリーで話が終わっちゃうんじゃないかとハラハラしちゃったわよ」
ケン「さすがにそこまで俺もいいかげんな輩じゃないさ」
ジェーン「アルバム全曲レヴューとかのたまっているくせに、そのほとんどが全曲どころかCD自体一ミリも聴かないでご大層にモノを語っているアンタが言っても、まるで説得力がないわ」
ケン「それについては正直スマンかったと反省している。なので、今回はちゃんと聴いたさ」
マイク「ほう。そいつはいい心がけだな」
ジェーン「まあ、いい心がけというかそれが普通なんだけど。で、聴いた感じはどうだったのよ」
ケン「その前に、高嶋兄といえば“プログレの人”であるのは、むろん知っているだろうな」
マイク「すまんが普通に知らんよ。というか、そもそも“プログレ”というのがよくわからんし」
ケン「“プログレ”というのは“プログレッシヴ・ロックの”略だな。楽曲的にはきわめて壮大かつ複雑に構成されていて、そのうえ歌詞にしても、文学的かつ意味不明なものから、厭世観に彩られた終末思想的な世界について歌われたものまで、とにかくやたら込み入った感じがするのが特徴さ。ちなみに、曲の長さは10分が普通で、ことによっちゃCDまるまる一枚使って一時間近い曲を収録なんていう無茶もまるでおかまいなしであったりする。まあ、ようするに、ロックの中でも先進的かつ前衛的な表現を推し進めたスタイルのことだな」
マイク「なんだかめんどくさそうなスタイルだな」
ケン「で、どういうわけかそんなきわめてマニアックな音楽の愛好家としてその筋で有名なのが高嶋兄なのであって、となれば、このアルバムにおいてもさぞかしプログレ的な壮大かつ深遠なるインナースペース的音世界が展開されているのでは、と期待しつつCDを再生したんだが、むろんそんなような面白い事態にはなってなかった」
マイク「まあ、本人としては当然そっち方面で行きたかったんだろうが、おそらく事務所の人間とかに止められたんだろうな」
ジェーン「というか、じっさい高嶋兄にプログレ的な音楽に進出されても、『いや、そんな本格的にやられてもなあ…』ってな具合に誰もが困るに決まってるわ」
ケン「あるいはそうかもしれんな。で、高嶋兄といえばもうひとつ、“ホラー映画の愛好家”としても大変有名な存在であるのは言うまでもないだろうさ」
マイク「いや、すまんがそれも普通に知らんよ」
ケン「で、となればこのアルバムにおいてもさそがしホラー映画的なおどろおどろしいインナースペース的音世界が展開されているのでは、と期待しつつあらためてCDを再生してみたんだが、やはりそんなような面白い事態にはなってなかったってわけさ。残念だよ」
マイク「言わずもがなだな。で、だ。ケンよ」
ケン「なんだ」
マイク「この話のオチはいったいどうつけてくれるんだ」
ケン「それが、どうしたらいいか、皆目見当もつかんのだな」
マイク「だろうな。じゃあここはひとつ、お客様相談室に相談に行くとするか」
ケン「だな」
ジェーン「そのまま永遠に帰ってこなくていいわ」

【全曲解説】
@SOLID GOLD
 プログレじゃないので0点。

AREGRET IN WOMAN
 同上。

B胸が痛い
 同上。

CDISNEY GIRLS
 同上。

D君を抱きしめて
 同上。

EEINSTEIN
 同上。

Fそんな映画を見たよ
 同上。

Gセイヴィング
 同上。

H哀しみはオネスティー
 同上。

Iエピローグ
 同上。

総評(☆→※ただし、プログレだったら満点)
ラベル:高嶋政宏
posted by シダ at 00:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 迷盤 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月21日

島崎和歌子『マシュマロ・キッス』(1989)

 島崎和歌子『MarshmallowKiss』.jpg

ケン「よっしゃ、今日も早速、アルバム全曲レヴューと行こうじゃないか」
マイク「Oops! こいつはたまげたな。どうしたんだケン。今日はえらくやる気満々じゃないか」
ケン「そりゃそうさ。なにしろ沢尻エリカが結婚したからな。こいつはもう、俄然やる気が湧こうというものさ」
マイク「ほう。お前、沢尻エリカのファンだったのか」
ジェーン「結婚のニュースでそんなに小躍りするほど喜ぶなんてよっぽど応援してたのね。まさにファンの鑑だわ。見直したわ、ケン」
ケン「いや、せっかく褒めてくれているところに申し訳ないが、正直、全然好きじゃないよ」
マイク「ああ、じゃあアレか、あの沢尻エリカが結婚ってことで、ようやく例の小生意気な態度も少しはマシになるだろうってな感じで一安心したわけか。もっと言うと、この勢いでついでに芸能界からもフェードアウトしてくれって言いたいわけだな」
ジェーン「つまり嫌いなのね」
ケン「いや、べつに嫌いでもないさ」
マイク「わからんな。じゃあ一体どういうことなんだ」
ケン「だからさっきから言ってるとおり好きでも嫌いでもないよ。まあ、しいて言うなら沢尻エリカが結婚しようがなにしようがとくに関心がないってのがほんとのところで、そういうわけで、つい小躍りしてしまうほど嬉しくてやる気満々であるという、つまりはそういうことさ」
マイク「なるほど。さっぱりわけがわからんな」
ジェーン「あまりにわけがわからなすぎてなんだか笑けてくるほどだわ」
ケン「といったお前らのつっこみは華麗にスルーさせていただくとして、早速今日のお題目、島崎和歌子がおそらくアイドル時代に発表したのであろう『マシュマロ・キッス』だかいうふざけたタイトルのアルバムのレヴューに取り掛からせてもらうが、いやこいつはキツいな」
マイク「ああ、とんでもなくキツイ代物だよ、こいつは。なにしろ現在の島崎和歌子を知っているだけにな」
ジェーン「“キャラじゃない”とはまさにこのことね」
ケン「にしても、当時ファンだった輩は、“2代目和田アキ子” とでも言えそうなほどの男気溢れるキャラっぷりを披露している今現在の島崎和歌子を見て、一体なんて思ってるんだろうな」
マイク「まあ、さしずめ“裏切られた”ってな思いに駆られてるんだろうさ」
ジェーン「まさに悲劇ね」
ケン「あるいはそうかもしれんな。ただ俺から言わせれば、この一連の顛末ついて、島崎和歌子本人には非はまったくないね。じゃあ誰に責任があるかといえば、そいつはズバリ、ギョーカイの連中さ。つまり、彼女の芸能活動のマネージメントを展開した所属芸能事務所に責任の全てがあると言えるわけだ」
マイク「ほう。そいつはなかなか興味深い話だな」
ジェーン「とっとと聞かせてもらうじゃないの」
ケン「まあ、どうせこんなCDなんざ、やたらポップな曲調に乗せて“♪アハ〜ン愛してるわ恋してるわ☆”だの、“♪だ〜いすき、チュッ黒ハート”とかなんとかいった気恥ずかしいセリフを甘ったるい歌声でもってうたってるような、まあむろん中身の音源なんか一切聴いちゃいないわけだが、ようするにそういうもんなんだろうさ」
マイク「まあ、アイドルの歌なんざ大概はそんな感じだな」
ケン「そのとおりさ。これじゃあ創意工夫がまるでないと言われても仕方ないよ。このアルバムがまったく話題にならなかったことが、なによりそれを証明している」
ジェーン「たしかに言ってることはわかるけど、でもそれじゃすべてのアイドル歌手を否定することになっちゃうわよ」
ケン「いや、そりゃあかつてのキョンキョンとか、今でいったらガッキーとか、そういういかにもアイドルでございってな歌をうたうに相応しい輩は多少なりともいることはいるさ。しかし、島崎和歌子に関しては、あきらかに“キャラじゃない”。というか、島崎和歌子が甘ったるい声で“アハ〜ン愛してるわ恋してるわ♪”だの、“♪お願い! キッスしてちょ☆”だのなんだの歌っているのを想像しただけでおもいっきり往復ビンタをかましたくなろうというものだ」
マイク「たしかにその意見には100パー同意さ」
ケン「アイドルだって当然ひとりひとり個性があるのさ。だから、歌手活動をやらせるにしても、やはりそのアイドルのキャラに相応しいタイプの音楽を展開させるべきではなかろうかと俺は思うわけだな」
ジェーン「じゃあ島崎和歌子の場合、どんなタイプの歌をうたうべきなのかしら」
ケン「まあ、やはりパンク・ロックが相応しいだろうな。あるいはハード・ロック、もしくはヘヴィメタなんかもピッタリさ。とにかく島崎和歌子のキャラからいって、とりあえずギンギンにハードなバンド・サウンドが展開されてないとまずは話にならんな」
マイク「歌詞はどうなるんだ」
ケン「まあやはり基本となるのは、反社会・反体制的な世界観だな。具体的には、“ファッキン! クソでも食らいやがれ!!”とかなんとかっていう、つまりはそういうことさ」
マイク「たしかに、そんなような歌を島崎和歌子がうたっているのを想像するにまったく違和感はないな。というか、マジで聴いてみたいよそれは」
ケン「ついでに言うと、沢尻エリカも歌を出しているみたいだが、まあちゃんと聴いたことはないが、あれなんかも俺から言わせればやはり旧態依然としたアイドル・ソングの域を脱しておらず、正直退屈きわまりない代物さ」
マイク「なんだかんだで最初の沢尻エリカの話とうまいこと繋がったな
ジェーン「やるじゃない、ケン」
ケン「じつは最近、巧妙な伏線を張りまくった傑作映画を立て続けに観て感動しちまってな。それを参考に今日のお話を展開したってわけさ」
マイク「参考にした結果がこんなしょーもないうんこみたいなお話じゃ映画関係者も浮かばれんだろうがな」
ケン「というわけで、俺もいいかげん就職することにしたのさ」
マイク「こいつはまた唐突だな。というか、伏線に対するお前の並々ならぬ思いは大いに伝わったが、そこまで話が突飛な方向へ展開すると、もはや伏線どうこうのレベルじゃないぞ」
ケン「いや、伏線がどうこうなんて本当はどうでもいいのさ。ただ、こうしていろんなCDを散々ディスったりして偉そうなこと吐いてる割に、現実的にはしがないニートでしかない自分がなんだか急に情けなくなってきちまってな。だったら立派な社会人として世の中の役に立ち、そのうえでいろんなミュージシャンやら芸能人やらのうんこみたいなCDに対して気兼ねなく誹謗中傷をぶちまけたい。そのための就職という一大決心を今ここで披露したってわけさ」
マイク「動機はアレだが、なにはともあれお前にしちゃあいい心がけだ」
ケン「まあ、いいかげん54だしな」
マイク「かなり遅すぎだが、人生をやり直すいい機会かもしれんな」
ジェーン「応援するわ、ケン」
ケン「ありがとう」
マイク「で、仕事のほうはもう決まってるのか」
ケン「ああ。ハイパーメディアクリエイターさ」
マイク「沢尻か。なるほど、そういうわけだったのか。いや、お前の伏線に対する執念には恐れ入ったよ」
ジェーン「伏線張りまくりのどんな傑作映画にも負けないぐらい見事なオチよ。感動したわ、ケン」
ケン「そこまで感動してくれたんなら俺も頑張った甲斐があったというものだよ」
マイク「ああ、こいつは感動もののハッピーエンドってやつさ。で、だ。ケンよ」
ケン「なんだ」
マイク「つかぬことをお聞きするが、そのハイパーメディアクリエイターとやらは具体的にどういう仕事なんだ」
ケン「それがさっぱりわからんのだな」
マイク「となると就職しようがないじゃないか」
ケン「ああ。なので、やっぱり就職はナシということだな」
ジェーン「ダメだこりゃ」

【全曲解説】
@Stardust Harmony
 聴いてないので無理。

A恋のピー・カ・ブー
 同上。

B元気がソレを許さない(Album Version)
 同上。

C味・経験−Mikeiken−
 同上。

D弱っちゃうんだ(Album Version)
 同上。

E女の子にさよなら
 同上。

F恋を抱きしめたい
 同上。

G好きなのに(Album Version)
 同上。

HMy Sweet Boy
 同上。

IStardust Melody
 同上。

総評〜(いろんな意味で無理)
ラベル:島崎和歌子
posted by シダ at 22:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 迷盤 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月11日

オアシス『DIG OUT YOUR SOUL』(2008)

 ディグ・アウト・ユア・ソウル

 正月休みだなんだと世間が騒いだところでもちろんとりたててやることなどあるはずがなく、あまりに暇だったのでひさしぶりに新宿のブートショップへ。
 店内に並んでいたオアシスのDVDを、とくに買うつもりはなかったのだが、なんとなく気になったので購入。

 DVDのジャケットには

 「ROUNDHOUSE.LONDON.UK 10.26.2008」
 
 と記載されており、つまり、ニュー・アルバム『DIG OUT YOUR SOUL』リリース直後に行われた母国イギリスでの凱旋ライヴの映像を収めたDVDである。

 オアシスのライヴには、もうそれこそ本当に長い間失望され続けていたので、正直まったく期待はしていなかったのだが、いやこれには驚いた。
 まさかこれほど充実した内容のライヴを行っているとは。

 なんといっても驚きだったのがノエルである。
 
 ノエルといえば、手癖フレーズ満載のギター・サウンドが特徴であったはずだ。
 つまり、創造性や刺激性に乏しい半ばルーティン化した演奏が、それこそ長きに渡って繰り広げられていたわけで、前作アルバムあたりから多少改善されてきていたとはいえ、長年のファンからすれば、良くも悪くも「お馴染みのモノ」でしかなかった。

 ところが、DVDに収められた映像から窺えたのは、そんなルーティン化したフレーズを綺麗さっぱりと捨て去ったうえで、膨大な数のレコードを聴き漁り、「ギターとは何か」ということを一から勉強し直したとしか思えないほどのニュアンスに富んだ懐の深い演奏を繰り広げるノエルの姿だったのだから、まさに嬉しい誤算とはこのことだったわけだ。しかも、それでいてかつてのようなとんがった気合っぷりまで感じさせてくれたのだから、これは本当に嬉しいというしかない。

 嬉しい誤算はまだ続く。あくまでもノエルの影武者的な役割でしかなかったゲムと、地味と言うしかなかったアンディが、演奏面での個性をようやく発揮しつつあったことだ。
 とくにゲムは、気づいたらヴィジュアルがますますポール・マッカートニーに似てきたのはファンならずとも必見に値すると言えるだろう。本当にますます似てきて驚くばかりだ。イ・ビョンホンと原田泰三のようなものだ。わけがわからない。

 いずれにせよ、このままポール・マッカートニーのようなでっかい才能を花咲かせて欲しいと願わずにはおれない。

 新ドラマーであるクリス・シャーロックも良かった。
 特別パワフルなわけでも並外れてテクニカルであるわけでもないが、ところどころでレコードのフレーズを忠実に再現しながらも泥臭く突き進む演奏は、バンドのサウンドに地にどっしりと足が着いているような安定感を与えていた。

 まあ、リアムのヴォーカルだけはかなり不満だったが。
 けっしてひどい出来ではなかったが、伸びも声量もまだまだ物足りません、あれじゃあ。

 ともあれ、リアムを除けば本当に素晴らしいパフォーマンスだった。
 バンドとしてあらためてリフレッシュしたような瑞々しい活力と、メンバー各々の熟練した演奏がもたらす豊かな創造力、さらにそこにベテランらしいいい意味での余裕がバランスよく組み合わさった感じ。
 つまり、バンドは間違いなく、3rdアルバム以降の期間の中でも、もっともベストな状態にあると言っていいと思う。
 じっさい、ライヴ中に披露されたいくつかの曲によっては、まるで違うバンドが異なる解釈によって新たな名曲を生み出しているかのような場面を垣間見ているようでさえあった。

 ここまで素晴らしいライヴを展開することができたのは、やはりバンドとしても本アルバムの内容にたしかな手ごたえを感じたからなのだろう。というか、ノエルをはじめとする各々のメンバーそれぞれの表現領域が飛躍的に広がったからこそ、本作が生まれ、そしてあのような素晴らしいライヴに繋がったと見るべきか。

 いや、たしかに納得できない曲がいくつか収録されていることは間違いない。
 全体的なソング・ライディングやアレンジにしたって、「オアシスにしてみたら新しいモノ」を打ち出しだけで、けっして斬新なわけでもなんでもない。むしろ今までどおり、ビートルズをはじめとする、彼らが敬愛する60年代著名バンドの作品から影響されまくった、およそ昨今のトレンドとは無縁の作品である。

 しかし、まるで4、5、6枚目をすっとばしたうえで3枚目と地続きで繋がっているような圧倒的な気迫を前にしたら、そんなことはじつに些細なことのように思えてくる。なにしろ、この才気と野心に溢れた雄姿は、間違いなくあの頃のオアシスそのものだからだ。

【全曲解説】
@BAG IT UP ★★★★☆
 本作にかけるバンドの並々ならぬ意気込みが否が応にも伝わってくるオープニング・トラック。気合の入りまくったヴォーカル、電流を浴びせるかのごときギター、心地よい重低音を響かせるベース、親父をまんまコピーしたようなザック・スターキーの小気味良いドラムからなる強靭なバンド・サウンドは絶頂期だった「あの頃」と比べてもまったく遜色はないと断言できる。まさにオアシス信者待望といえる、本当に待ちに待ったトラックだ。

ATHE TURNING ★★★★☆
 骨太なバンド・アンサンブルとオルガンが絶妙にマッチしたゆったりとしたグルーヴ感が心地良い。中盤で4thアルバムを思わせるゴスペルふうの多重コーラスが加わるが、妙な重苦しさは皆無で、終始風通しの良いサウンドが続く。

BWATING FOR THE RAPTURE ★★★★☆
 ノエル作ヴォーカルのナンバー。歌詞に「アップル」や「レヴォリーション」が登場したり、間奏での『ハロー・グッバイ』なスキャットといい、お馴染みのビートルズ・フレーヴァーが満載だが、ひねくれたメロディ、地を這うようなリズム・セクションはこれまでになかったもの。つまり、ノエルの才気が久々に爆発した曲であり、作曲面でいくらリアムや他のメンバーが頑張ろうが、やはりこの人の復活なくしてバンドの復活もありえないということだ。

CTHE SHOCK OF THE LIGHTNING ★★★★★
 さすがにシングルだけあって従来のオアシスらしいキャッチーなメロディが聴ける。切れ味鋭いヴォーカル、疾走間溢れるギター・リフ、直線的なビートなど、なにもかもが力強い。さらに、適度な浮遊感を演出するオルガンも効果的だ。間奏のドラム・ソロが終わった途端、唐突にギター・ソロが入ってくる場面は、やはり何度聴いても興奮してしまう。

DI’M OUTTA TIME ★★★★
 ソロ時代のジョン・レノンからの影響が色濃いバラード。くどすぎない程度に甘いメロディはなかなか良いし、珍しくファルセットを取り入れた表情豊かなヴォーカルも間違いなく新境地であろう。いろんなところで言われているとおり、現時点でのリアム作ベスト・トラックと言える。というか、思えば『リトル・ジェームス』といい、どうもこの人はバラードに関してはそれなりの作曲能力があるようである。今後はアップ・テンポなロック・ナンバーでもその才能を示してほしいと切に願うばかりだ。

E(GET OFF YOUR)HIGH HORSE LADY ★★
 最初から最後までとりたてて大きな展開がない、ある意味本作の方向性を象徴した曲。サイケな倦怠感漂うサウンド構築や、手拍子を絡ませた重量感たっぷりのリズム・セクションなど、やりたかったことはなんとなくわかるが、音響面でとくに興味深い点があるわけではないのにこの展開はかなりきつい。正直、退屈だ。ノエル作ヴォーカル。

FFALLING DOWN ★★★★☆
 これまたノエル作ヴォーカルで、『トゥモロー・ネヴァー・ノウズ』(言わずもがなビートルズ中期の名曲)をお手本にしているのがいかにも「らしい」ところ。ノエルと『トゥモロー〜』と言えば、やはりケミカル・ブラザーズとコラボした傑作『セッティング・サン』が挙げられるが、これもこれでまた違った魅力がある。基本的なバンド・アンサンブルの他に、ピアノやメロトロン、所々で歪む音響構築などが加えられながらもメリハリのあるサウンドで、ロック的な高揚感とちょっぴりトランシーな陶酔感に包まれる。ひっそりとフェード・アウトしていくエンディングも、ブルージーかつもの悲しげなメロディをうまく生かしていて、とても良い。好きだ。

GTO BE WHERE THERE’S LIFE ★★
 ゲム作によるシタール満載のインドチックな曲で、手拍子の使い方がいつになく効果的である。とはいえ、それ以外はとくにこれといって聴きどころはないように思う……。とりあえず作曲はノエルとリアムに任せて、ゲム先生には演奏面における表現力をもっともっと磨いていってほしいものだ。

HAIN’T GOT NOTHIN' ★★★
 リアム作のロック・ナンバー。間奏部分におけるリアムの咆哮や、手数の多いリズミカルなドラムなど、それなりに聴きどころはあるが、全体的に綺麗にまとめすぎな感じがする。悪くはないが惜しい。

ITHE NATURE OF REALITY ★★☆
 本作は間奏がいつになく凝っているように思う。アンディ作によるグラム・ロック調のこの曲も、ギターを中心としたヘヴィなバンド・サウンドに手拍子やピアノを絡ませた間奏部分は、それなりにグルーヴィで悪くない。しかし、手放しで賞賛できる内容かというと、かなり微妙……。とりあえず作曲はノエルとリアムに任せて、アンディ先生には演奏面における表現力をもっともっと磨(以下略)。

JSOLDIER ON ★★★☆
 淡々とした渋い曲調のリアム作のバラード。終盤に導入されるピアニカがこの曲の持つ「たそがれ感」を効果的に強調している。ちなみに、ドラムを担当しているのはノエルである。

KI BELIEVE IN ALL ★★(国内盤ボーナス・トラック)
 アコースティック・サウンドを基調とした軽快なポップ・ロックといった趣で、どことなくシティ・ポップを思わせるメロディが印象的。とはいえ、あくまでもシングルB面といった感じの曲であり、とくにこれといって秀でた部分は感じられない。

LTHE TURNING(ALTERNATIVE Ver.) ★★★☆(同上)
 M2の制作初期のものらしいが、これもある意味で完成の域に達しているヴァージョンだ。ドラムはキックのみのスローなテンポ、そこにメロディアスなピアノを中心とした若干音響派的なアプローチが加わり、終始アシッド・フォークふうのダウナーな雰囲気が漂っている。近いうちにリリースされるというノエル・ソロ作の布石だとすれば、尚更興味深い作品である。

総評★★★★
ラベル:オアシス
posted by シダ at 18:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 洋ロック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月08日

山本英美『I'm FINE.』(1991)

 山本英美『I'm FINE.』

ケン「いきなりで申し訳ないが、俺っていう輩はパンク・ロックってやつをどうしようもなく信奉しているのさ」
マイク「パンク・ロックっていうと、まあよくは知らんが、たしか髪を逆立てたりボロボロのシャツやジーンズに身を包んだりした輩が、性急かつ暴力的なサウンドでもって社会への不満や反体制的なことを歌う例のアレか」
ケン「まあ、かいつまんで言うと大体そんなような感じだな」
ジェーン「モヒカン頭+顔面ピアスだらけの殺人鬼のような輩どもによる、獰猛かつ暴虐的なサウンドが特徴の、国家転覆という基本理念のためなら詐欺、監禁、窃盗、恐喝、誘拐、集団殺戮さえいとわないという例のアレね」
ケン「だいぶ違うが面倒なので概ね合ってるってことにしとくよ。で、いきなりついででなんだが、お前らもパンク・ロックの信奉者、通称『パンカー』にならないか。というか、この際だからユーもなっちゃえばいいと思うよ」
マイク「いや、せっかく誘ってくれたのにすまないが、なにが悲しくて髪を逆立てたりボロボロのシャツやジーパンに身を包んだりなんぞしなけりゃならんのかさっぱり理解できんよ。俺はごめんさ」
ジェーン「アタシだってごめんだわよ。べつに国家を転覆させるつもりなんて毛頭ないし、大体からして、詐欺、監禁、窃盗、恐喝、誘拐、集団殺戮なんてやらかして警察のご厄介にでもなったら禁固何年食らうのかって話よ。というか、むしろほとんど死刑確実じゃない。むろんそうなったら、イケメンの家に嫁ぐとか言ってる場合じゃなくなるわけで、ありえないわ」
ケン「いや、たしかにファッションはパンクの重要な要素だが、嫌と言うなら、べつに髪を逆立てたり穴の開いたジーンズを履かなくてもかまわんよ。とにかく、ある程度つっぱった格好をしてればそれでいいのさ。それから当たりまえだが、詐欺、監禁、窃盗、恐喝、誘拐、集団殺戮等といった凶悪犯罪に手を染める必要もまったくない」
マイク「なんだ。そうなのか」
ジェーン「だったら安心ね。これで心置きなくいつでも嫁ぐことができるわ。でも聞くけど、じゃあその『パンカー』ってのにはなんのためになるの?」
ケン「まあ、さっきの話に出てきたように、ようするにライフ・スタイルとしては基本、反社会・反体制だな。とにかく、従来の常識や価値観に対しては否定的な姿勢、いわゆる『パンク的理念』を示すこと、それが『パンカー』のテーマさ。お前らだって世の中に対して不満や憤りがあるだろ」
マイク「たしかに、格差社会に加え、最近いろいろ物価が上がってるし、年金問題がどうなってるんだとか、そのうえリーマンなんたらの破綻に代表される世界的な金融経済危機だかいうニュースにしてもよくわからないなりになんとなく不安だわで文句大アリだよ」
ジェーン「あまりに不平不満がありすぎてなんだか笑けてくるほどだわ」
ケン「そういった世の中への不平不満や怒りを表明し、そのうえで新たな常識や価値観を提示していく、それがパンカーのパンカーたる所以なのさ」
マイク「そう言われるとなんだかかっこよさそうだな。よっしゃ、わかった。俺もそのパンカーとやらになろうじゃないか」
ジェーン「アタシもなってやろうじゃないの。で、早速だけどケン、参考としてアンタが実践している『パンク的な行為』を具体的に教えて欲しいんだけど」
ケン「そうだな。じつは近所の酒屋にジュースの自動販売機が置いてあるんだが、まあおそらく店のオヤジがジュースを補充する前に嫌がらせで缶をおもいっきり振ってるんだろうな。とにかく、そこで買うと缶を開けるたび毎回中のジュースが溢れてきちまい、むろん手がびちょびちょさ。まあ、平々凡々な庶民ならば、ここは黙ってやり過ごすか、次からは違う所の自販機で買うかどちらかだろう。が、俺は違う。ジュースを買うとなれば、意地でもあそこの自販機で買う。そう、非人道的なオヤジに対する不満・反抗の表明、これぞ『パンク的行為』てやつさ」
マイク「意気揚々と語っているところに悪いが、正直もの凄くショボいし、ちっともパンクじゃないと思うぞそれは」
ケン「たとえショボくともパンクであることに変わりはないのさ」
ジェーン「そういや、パンクといえばセックス・ピストルズっていうの? なんかそういうようなひどく卑猥な名前のバンドの髪をツンツンおっ立てたかつてのカリスマだったヴォーカルのおっさんが今度バターのCMに出るって聞いたけど(→ソース)、これってパンク的にどうなの? 『パンク』と『バターのCM』って、どう考えても全然釣り合ってないと思うんだけど」
ケン「いや、さっきから言っているようにパンクとは従来の常識や価値観に対して否定的な姿勢を示すということだ。つまり、『あのセックス・ピストルズのカリスマ・パンカーが、バターのCMになんて出るはずがない』→『でも、ちゃっかり出ちゃう』という常識の裏をかく行為であって、これぞパンク的行為以外の何物でもないってわけさ。ましてや、やはりここはカリスマ、バターのCMと謳いつつ、『ファッキン! クソでも食らえ!!』とかなんとかCMの中で悪態をつくかもしれん。これぞまさにパンクさ」
マイク「なんだかいろんな意味で倒錯しているとしか思えんよ」
ジェーン「でも、よくよく考えると、世の中に対して不満や怒りを述べるっていう『パンク的行為』がもはや決まりきった常識なわけで、常識や価値観にツバを吐きかけるのがパンクなら、反社会・反体制的という従来のルールにのっとった『パンク的行為』なるものは意味合い的には全然『パンク』じゃないってことになるような気がするんだけど」
ケン「いや、“世の中に対して不満や怒りを述べるのがパンク”という常識をあえて正面きって貫き通す、つまり、“新たな常識や価値観を提示していくのがパンク”と想像している世の中の常識の裏の裏をかく行為であって、これぞパンク的行為以外の何物でもないのさ」
マイク「それってただの屁理屈じゃないのか」
ケン「屁理屈もまたパンクなりってやつさ。で、そういったことから鑑みると、今回紹介する山本英美とかいう輩の『I’m FINE.』とかいうこのアルバムなんかもまさしくパンクとしか言えない代物だな」
マイク「そりゃそうさ。なにしろ、なんとも驚くべきことに己の飛び降り自殺の瞬間をジャケットに収めるという常識から100億光年逸脱した行為を見事にやってのけてるんだから、これをパンクと言わずして一体なにをどうするのかって話だよ」
ジェーン「しかも、一張羅のスーツをばっちり着込んだ上、表情だってなにやら半笑いといった調子なんだから凄すぎよ。あまりにパンクすぎる行為というか、正直ありえないわ」
ケン「ましてや、アルバムタイトルが『I’m FINE.』=『オレ、チョー元気』だからな。今まさに死に向かってる真っ最中だっていうのにどんだけポジティヴなんだって話さ」
マイク「まったくありえんぐらいパンクだよ。にしても、世の中に対してどういう類の不平不満や怒りがあってこんなとんでもない行為に及んだだろうな」
ケン「まあ、ジャケットにおける『素足に靴』という状況から鑑みるに、ようするに『“ソックスに靴”という世間の常識に対する反抗』=『飛び降り自殺という名のパンク的行為』ということなんだろうさ」
マイク「もはやなんでもアリだな」
ケン「なんでもアリもまたパンクなりってやつさ」
マイク「いや、悪いけどパンクやめさせてもらうわ」
ケン「パンカーになったと思ったら、裏をかいて速攻で辞める、これもまたパンクなりさ」
ジェーン「アンタとは付き合ってらんないわ」

【全曲解説】
@RAINBOW SEEKERS〜君を思い出にしないさ〜
 聴いてないのでよくわからないが、たぶんパンク。

A感傷的な週末
 同上。

BDAN DAN…
 同上。

CRemember
 同上。

Dフェミニスト
 同上。

EYOU〜7000kmの想い〜
 同上。

Fもう一度風を受けて
 同上。

G砂漠のBEDで
 同上。

HSOMEDAY&SUNNYDAYS
 同上。

総評(荒ぶるパンク魂に→)★★★★★
ラベル:山本英美
posted by シダ at 23:52| Comment(0) | TrackBack(1) | 迷盤 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月19日

C.C.ガールズ『SO WHAT〜だからナニ〜』(1995)

 CCガールズ『SO WHAT〜だからナニ〜』

ケン「例の“羊水が腐る発言”で日本全土に大フィーバーを巻き起こした余波で歌手活動を自粛、代わりにつかこうへい作・演出の『幕末純情伝』への出演が決定し、『キスシーンも過激なセリフも大丈夫です』などと意気込みを語ったらしい我らが『エロかっこいい姐さん』だが、ようやく本業である歌手活動を再開させたらしいな」
マイク「概ね合ってるが、“日本全土に大フィーバーを巻き起こした”って部分と“つかこうへい”のくだりはあきらかに間違いだな。というか、いったいいつの話をしてるんだ。いかんせん話が古すぎだよ」
ジェーン「世はスピード社会だというのに、あきれてものも言えないわ。そりゃ54にもなってニートやってるわって、こちとら大納得よ」
マイク「完璧甘えだね。ここまでお前が馬鹿で愚図でなおかつ愚鈍であるのも、すべては自己責任ってやつさ」
ジェーン「そのとおりよ。即刻死んだらいいと思うわ」
ケン「まあそんなにギスギスしなくてもいいじゃないか。まあ1号はん、良いではおまへんか」
マイク「なんで唐突にパーやん口調になっているのかさっぱりわからんし、大体からして俺はパーマン1号ではないしましてや2号の猿でも3号の女アイドルでもあきらかにないが、って、こうやってまともにやりあっても結局お前さんの術中にはまっているだけのような気がしてたまんらんさ。というわけで無理矢理話をもとに戻させてもらうが、で、『エロかっこいい姐さん』がどうしたっていうんだ。その話がどんなふうに広がっていくのか、お手並み拝見といこうじゃないか」
ジェーン「そうよ。とっとと訊かせてもらおうじゃないの」
ケン「まあそう焦って欲しがるなよ。じゃあ早速『エロかっこいい姐さん』についてだが、自分で『エロかっこいい姐さん』と名乗っているのか、はたまた周りが勝手に名づけただけなのかよくわからんが、ともかく今や『エロ』といえばこの女を抜きにして語れないということには同意していただけるものかと思う」
マイク「まあ『かっこいい』という部分は正直『?』だが、こと『エロ』という部分に関してはさしもの俺も渋々ながら同意するしかないさ」
ケン「だな。『エロ』にきびしいこの俺もしかめっ面ながら同意するしかないさ。たしかにエロいこと認める。ただそうはいってもAV嬢じゃあるまいし、公衆の面前で異性とあられもない行為を晒すわけでもなし、いくら『エロかっこいい』っていってもとどのつまり、たかがしれてるんじゃなかろうか」
マイク「たしかに。『エロかっこいい』つったって結局、テレビの中の範囲内だからな。こないだの杉本彩のCDにしてもじっさいの話、べつにどうってことなかったし。いやそう考えるとなんだか虚しささえ感じるというか、じつにガッカリしてたまらんよ」
ジェーン「あまりにガッカリしすぎてなんだか笑けてくるほどだわ」
ケン「そこで今回紹介したいのが、C.C.ガールズの『SO WHAT〜だからナニ〜』とかいうこのアルバムさ」
マイク「『だからナニ』って言われても正直困ってしまうばかりだが、いや驚いたな。こいつはとんでもなくエロいじゃないか」
ジェーン「あまりにエロすぎであきれてものも言えないわ」
マイク「いやしかし、ちょっと待ってくれ。よくよく考えれば、単に目隠ししている女4人が並んでいるだけで、特段大したジャケットじゃないだろ、これは。なのになんでこんなにエロいんだか、こいつはもうさっぱりわからんよ」
ケン「つまりこういうことさ。たしかに目隠し程度の醜態を晒したところで、こんなのものは『エロかっこいい姐さん』同様、たかが知れたものさ。だが、もう一度、よく見てほしい。そう、4人だ。なんせ大のエロい女が4人も集まってるだから『エロ』の説得力がまるで違うってわけさ」
マイク「なるほど。つまり、目隠し=SMなうえにいわゆる乱交プレイってやつか。そう考えると、『だからナニ』とかいうチンポのメタファーであろうアルバムタイトルも俄然秀逸さが際立ってくるってもんだ。いやお前さんの説に大納得さ」
ジェーン「単なる総ハゲのチンポの皮がかむったニートのおっさんとしか思ってなかったけどすっかり見直したわ。やるじゃないケン」
ケン「まあね。で、ついでにこの勢いで本作収録曲に相応しい『エロなんとか』といったキャッチコピーをみんなで考えていこうと思うんだが、どうだろうか。なんだか手前味噌な感じで悪いが」
マイク「俄然やる気だな」
ケン「『エロ』=『行動派』さ。それじゃあ早速、オープニングの『OVERTURE』って曲から行ってみよう」
マイク「いきなりバラードだな。悲しげなメロディが印象的な曲なんで、こいつは『エロ悲しい』でいいんじゃないか」
ケン「納得だな。じゃあ続いて2曲目の『ちいさな気絶』だ」
ジェーン「これもバラードね。でもこれは悲しいというより、どちらからというとさびしい感じがする曲ね。『エロさびしい』なんてどうかしら」
ケン「いいじゃないか。じゃあ次のトラックB『D.C.』はどうだ」
マイク「おお。これもなんだか悲しいうえにやたらさびしげな感じだな、って、またバラードかよ! ファック! いったいこいつはなんなんだ! いやべつにバラードアルバムじゃないだろうに、こいつはありえんよ。『エロありえない』さ」
ケン「いや、『ありえない』といっても『ありえないほど凄い』とか肯定的な意味合いでも受け取れるから表現としてはちょっと不適格だろ。なのでズバリ、『エロしつこい』がいいんじゃないか」
マイク「そいつはいい。たしかに『エロしつこい』って感じがまさにピッタリだよ」
ケンお次はCの『BELIEVE IN YOURSELF』だな」
ジェーン「ようやくバラードじゃなくなったのは幸いだけど、いかんせん面白みのない曲でガッカリ。『エロガッカリ』でいいと思うわ」
ケン「バッチリさ。5曲目『VELVET LOVE』
マイク「一転してヒップホップ調のにぎやかな感じの曲でありこいつは俄然心踊ってきたと言いたいところだけど、どうもドラムがうるさくてかなわんな。『エロやかましい』よ」
ケン「絶好調だな。で、残りのE〜Kの曲に行こうかと思うが、正直もう面倒だな」
マイク「だな。もうこの際だから、残りは全部『エロ面倒くさい』でいいさ」
ケン「というかまあ、こんなCD、ほんとは一ミリも聴いてないしな。なので『エロほんとはまるで聴いてない』でいいさ」
マイク「ああ、こんなCD、『エロまるで聴く価値なし』だよ」
ケン「というわけで、『エロおしまい』だな」
ジェーン「なんとも『エロガッカリなオチ』ってやつね」

【全曲解説】
@OVERTURE
 エロまるで聴いてない。

Aちいさな気絶
 エロまるで聴いてない。

BD.C.(REMIX)
 エロまるで聴いてない。

CBELIEVE IN YOURSELF(ALBUM NEW VERSION)
 エロまるで聴いてない。

DVELVET LOVE
 エロまるで聴いてない。

ESKY=WALKERな少年
 エロまるで聴いてない。

FTHANK YOU FOR THE WONDERFUL TIME
 エロまるで聴いてない。

GCHANCE(ALBUM VERSION)
 エロまるで聴いてない。

H25時のヴィーナス
 エロまるで聴いてない。

IPARTY TIME(ALBUM VERSION)
 エロまるで聴いてない。

JLAST WISH
 エロまるで聴いてない。

KLIKE A MOON
 エロまるで聴いてない。

総評〜(エロ評価不能)
ラベル:C.C.ガールズ
posted by シダ at 22:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 迷盤 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月27日

杉本彩『灼熱伝説』(1989)

 杉本彩『灼熱伝説』.jpg

ケンマドンナの最新アルバムがオリコンで一位を取った(→@BARKSニュース)そうだな」
マイク「おいおい、ちょっと待ってくれよケン。お前がどんな話題を振ってこようがいまさら驚くつもりはないが、まさかしょっぱなからマドンナとはな。さすがの俺も恐れ入ったよ」
ジェーン 「まさか洋楽までカバーしているなんてアタシもびっくりだわよ」
ケン「いや、今まで黙ってて正直スマンかったが、じつは俺は洋楽のほうが得意ジャンルであるぐらいなのさ。というか英米どころか、それこそ世界中のあらゆる国の音楽に精通しているといっても過言ではないね」
マイク「凄いじゃないか」
ジェーン「単なる総ハゲのニートのおっさんとしか今まで認識してなかったけど、すっかり見直したわ」
ケン 「なにしろ世界中にはこれだけいろんな国があるんだから、当然その国の文化に根ざした魅力的な音楽も探せばいくらでもあるってことさ。音楽を愛しているのに自国の音楽しか聴かないなんて、それこそリスナーの怠慢でしかないね」
マイク「音楽といえばJ-POPオンリーな俺からしたらなんとも耳が痛い話だが、なるほどな。たしかにそうかもしれん」
ジェーン「アタシもジャニーズ系アイドルの音楽ばかり聴いてガマン汁たらしてる場合じゃないかもわからんわね」
ケン「そのとおりさ。国にしてもジャンルにしてもそうだが、もっと色々な音楽を積極的に聴くべきだよ。というか、なぜ聴こうとしないのか、まるで理解に苦しむばかりだね。そんな奴は馬鹿さ。というか阿呆さ。いや人間のクズさ」
マイク「普通にムカつくな。だったら訊くが、じゃあお前の3大フェイヴァリット・ミュージシャンってやつを教えてもらおうじゃないか」
ケン「いっぱいいすぎて悩むな。まずマドンナを外せないのは当然として、あとはスキャットマン・ジョン、それから大事MANブラザーズ・バンドってところかな」
マイク「うまく言えないが、いずれにしろそのメンツと一緒にされたマドンナにはお気の毒と言うしかないよ」
ジェーン「というか、大層なこと言ってるわりにアメリカ人と日本人しかいないじゃないの」
マイク「さぞかしイエメンやらカメルーンやら、なんかいまいちよくわからない国の知られざる偉大なミュージシャンみたいなのを口にするかと身構えてたのになんなんだよ、それは。」
ケン「まあそこらへんの細かいことにいちいちつっこまなくても良いではないか。まあミート君、屁のつっぱりはいらんじゃないか」
マイク 「なんで唐突にキン肉マン口調になっているのかさっぱりわからんし、大体からして俺はミート君じゃないが、もう面倒だからしょっぱなの話に無理やり戻らせてもらうよ。で、マドンナがなんなんだよ。一体なんだっていうんだ」
ケン「そこまで高圧的にこられるとなんだかやりにくいが、まあいいさ。で、気を取り直してマドンナの話だが、いや彼女の音楽のイメージってお前らからするとどんな感じなのかなって思って」
マイク「まあ、ちゃんと聴いたことがないのでよくわからないと言うしかないが、ただ世界中であれだけの名声を誇っているんだし、よくわからんがきっと音楽的にもきっちり評価されているんだろうから、さぞかし素晴らしいものなんだろうさ」
ジェーン「アタシもちゃんと聴いたことがないからあまり詳しいことは言えないけど、マドンナといえばやっぱり『エロスの象徴』ってイメージかしら。最近、いろいろフェイクがでしゃばってるみたいだけど、マドンナこそまさしく『エロカッコいい』って感じね。よくわからないなりにおもいきったこと言わせてもらったけど」
ケン「そのとおり。ポップ・ソング・クリエイターとしてもとても優れた人であることは言うまでもないが、やはりマドンナといえば『ものすげえエロい女』というイメージがなにより絶大だろうさ。しかしじつをいうと、このマドンナ=『エロ』ということに関して、以前からなんともやり場のない物足りなさみたいなものを俺は感じていたのさ」
マイク「いや、よくわからないなりに言わせてもらうが、しかし齢50にも届こうという人が新作アルバムのジャケットでボンテージふうの格好を晒してるんだぞ。じゅうぶんエロいじゃないか」
ジェーン「そうよ。よくわからないなりに言わせてもらうけど、なにしろ齢50にも届こうというおばはんがPVでレオタード着て踊ったりしてるのよ(→『レオタードPV』)。エロくないわけないじゃない」
ケン「いや、たしかにエロいさ。なにしろ齢50ちかくにしてあのとおりフェロモンむんむんなわけで、あんな50女、世界中探してもいないだろうよ。じっさい男として頼まれたら断る理由なんてどこにもないだろうさ」
マイク「そうともさ。もの凄くエロいじゃないか」
ジェーン「そうよ。とんでもなくエロいわよ」
ケン「たしかにエロいことはエロい。それはそうだろうさ。だがしかし、マドンナの音楽=『エロ第一主義』で出来ているのかというと、それは間違っていると言わざるを得ないのではないだろうか」
マイク「まあちゃんと聴いたことがないのでよくわからないが、たしかにギターソロの変わりにマドンナ持参の極太バイブの振動音が延々と鳴り響いているとか、マドンナの音楽がある意味そんな凄まじいことになっているなんて、今まで訊いたことはないな」
ジェーン「ちゃんと見たことないからよくわからないけど、たしかにライヴ中にバックダンサーを務める黒人のチンポを演奏そっちのけで一心不乱にしゃぶりつくすマドンナ、なんて構図なんぞにはアタシも今の今までお目にかかったことはないわね」
ケン「俺がマドンナに物足りなさを感じていた点がまさにそれだよ。そんなわけで今回紹介したいのが、この杉本彩のアルバム『灼熱伝説』さ」
マイク「ちょっと待ってくれよケン。いや、杉本彩がいかなる音楽スタイルを標榜していたかなんて俺は知らないし、ましてやいまだかつて杉本彩の音楽に対して興味を抱いたことは一ミリたりともないが、それにしても『杉本彩サウンド=エロ第一主義』なんてことはさすがにありえないんじゃないか」
ジェーン「そうよ。エレキの代わりに杉本彩持参の極太バイブの振動音が曲中延々と鳴り響いてたり、ライヴ中に演奏そっちのけで黒人のバックダンサーのチンポにパクつく杉本彩、なんて構図がかつて繰り広げられたなんてことがあったとしたら、それこそ日本の芸能界史上に残る一大スキャンダルになっているはずで、そんな話、訊いたことないわ」
ケン「そりゃそうさ。というか、そんなわけないじゃないか」
マイク「だったら、『杉本彩サウンド=エロ第一主義』っていうさっきの話はなんなんだ。嘘か。嘘をついてみたのかお前は」
ケン「まあ、落ち着けよ。本作で展開されている『杉本彩ワールド』とでも言うべきサウンドは、音楽的な完成度とか創造性、ましてや革新性という見地から鑑みれば、そんなものとは百万光年離れた位置にあるだろう代物さ。こんなものはとてもじゃないが2008年現在、彼女と一緒に車でドライヴ中に流してウハウハニンマリ、みたいな、そんなような音楽じゃないよ」
マイク「そりゃそうだろうさ」
ケン「まあしかしだ。どうだろう、いま一度耳を澄ませて聴いてほしい。さあどうか。ひどく悩ましげな歌声を披露する杉本といい、強引このうえないほどにラテン調で押しに押しまってくる曲調といい、なんだかやたら扇情的だ。ましてや、このリリックさ」

「仕事も名前も嘘/謎が大好きな私/寒い国の女スパイなのかも/媚薬醒めた後、砂の上でキスを交わせたらCongratulation/一目で虜にさせて…/狂った果実にさせて…/AH優しさなんかじゃ夢中になれない/瞳に閉じ込められて壊されたい…」〜@『24時間の媚薬』〜

「私がほしいのならさらってみせてね/仲間と駐車場で踊ってるわ/ヘッドライトに照らした壁で探してね/悩ましいシルエット」〜B『惑わせて…』〜

「素敵すぎるいまが怖くなるのはなーぜ?/愛の壊れやすさもう知りたくないから/夏が描いた一枚の絵に忍び込むだけね…二人/BURN-BURN-BURN/BURN-BURN-BURN/BURN-BURN-BURN/BURN-BURN-BURN」〜C『BURN-BURN-BURN』〜

マイク「OhYeah! 文章的に意味するところはさっぱりよくわからんが、やたら扇情的なサウンド・プロダクツのおかげもあって、たしかになんだか凄まじくエロく聴こえるぞ」
ケン「そのとおり。ここで展開されているサウンドは、音楽的にいえばクズとしかいえない代物さ。しかし翻っていえば、音楽的な価値を度外視した結果、リスナーとしては当然、上記に挙げた『エロのみ』にどうしても集中せざる得ないモノとなっているというわけだ。つまり、結果的に『杉本彩サウンド=エロ第一主義』になっているという奇跡のごとき代物ってわけさ」
マイク「なるほどな。しかし、これらをすべて計算でやってるとしたら、まさしく杉本彩は天性の淫乱女だな」
ケン「だな。俺なんかこのCD聴いてたら、あやうく射精しかけたさ」
マイク「それは嘘だな」
ケン「ああ嘘さ」
マイク「で、この強引すぎる話の落とし前はいったいどう着けてくれるんだ」
ケン「とりあえず、カルピスと間違って精子飲んで気管支炎かなんかであやうく死にそうになったということで許してもらえないだろうか」
ジェーン「こんな馬鹿がのうのうと生きていられるんだから、まだまだこの国も平和ね」

【全曲解説】
@24時間の媚薬 ★★★★★
 「エロい」(ケン)

A魔女伝説 ★★★★★
 「凄くエロい」(マイク)

B惑わせて… ★★★★★
 「じつにエロい」(ジェーン)

CBURN-BURN-BURN ★★★★★
 「本当にエロい」(一同)

総評(音楽的にはうんこだがエロ度は→)★★★★★
posted by シダ at 00:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 迷盤 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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